回線表の読み方
表は4グループに分かれ、1行が1本の回線です。列は接続先の国・地域、都市、回線種別、ストリーミング対応の4つ。読むときはまず接続先、次に回線種別、最後に用途で微調整します。
- 国・地域 / 都市 回線の接続先です。配信ライブラリの区分、サービスの提供状況、ページの既定言語は接続先で決まることが多いため、まずこの列を確認します。
- 回線種別 IEPL専用線・中継・直結の3種類。経路の形が異なれば、夜間ピークの挙動もコストも変わります。詳しくは下の回線種別の説明をご覧ください。
- ストリーミング対応 その接続先でよく使われるサービスで、配信ライブラリの区分を判断する目安です。記載のないサービスは実際の可用性に準じ、ライブラリ自体も各サービスの改編で変わります。
アジア太平洋の回線
アジア太平洋グループは日常的なリクエストの大半を担います。香港と東京は距離が近く入口も多いため、既定回線として使いやすいところ。シンガポールは東南アジアを、シドニーとバンコクはそれぞれオセアニアとインドシナ半島を補います。夜間ピークには、香港とシドニーのIEPL専用線が同地域の直結より安定し、東京とソウルの中継は折衷案になります。
| 国・地域 | 都市 | 回線種別 | ストリーミング対応 |
|---|---|---|---|
| 香港(中国) | 香港 | IEPL専用線 | Netflix / Disney+ / YouTube |
| 日本 | 東京 | 中継 | Netflix / Disney+ / YouTube |
| 日本 | 大阪 | 直結 | Netflix / YouTube |
| シンガポール | シンガポール | 直結 | Netflix / Disney+ |
| 韓国 | ソウル | 中継 | Netflix / YouTube |
| 台湾 | 台北 | 中継 | Netflix / YouTube |
| オーストラリア | シドニー | IEPL専用線 | Netflix / YouTube |
| タイ | バンコク | 直結 | Netflix / YouTube |
アジア太平洋グループのIEPL専用線は香港とシドニーに集中し、他の都市は中継と直結が中心です。
北米の回線
北米グループの接続先は西海岸と東海岸の両端に集まっています。ロサンゼルス・サンノゼ・シアトルは米国西海岸とアジアからの戻りに対応し、ニューヨークとトロントが米国東部を、ダラスが中部の補完を担います。米国の配信ライブラリや一部のAIツール、開発者向けサービスは接続先に敏感なので、目的のサービスがどの地域で提供されているかを先に確認し、そのうえで都市を決めます。
| 国・地域 | 都市 | 回線種別 | ストリーミング対応 |
|---|---|---|---|
| アメリカ | ロサンゼルス | 中継 | Netflix / Hulu / YouTube |
| アメリカ | サンノゼ | IEPL専用線 | Netflix / HBO Max |
| アメリカ | シアトル | 直結 | Netflix / YouTube |
| アメリカ | ニューヨーク | 中継 | Netflix / Hulu / HBO Max |
| カナダ | トロント | 中継 | Netflix / Crave |
| アメリカ | ダラス | 直結 | Netflix / YouTube |
米国西海岸の3都市と東海岸の2都市は互いにバックアップになり、1都市が混雑しても配信ライブラリを変えずに移れます。
欧州の回線
欧州グループはフランクフルト、ロンドン、アムステルダムが中心です。フランクフルトのIEPL専用線は欧州内の経由にも大西洋横断の戻りにも安定し、ロンドンは英国向けサービスやBBC iPlayerに、アムステルダムとパリは西欧の一般トラフィックを担います。ストックホルムとミラノが北欧・南欧を補います。欧州回線の主な用途は英国・欧州の配信ライブラリ、欧州リージョンの開発者向けサービス、時差をまたぐ共同作業です。
| 国・地域 | 都市 | 回線種別 | ストリーミング対応 |
|---|---|---|---|
| ドイツ | フランクフルト | IEPL専用線 | Netflix / YouTube |
| イギリス | ロンドン | 中継 | Netflix / BBC iPlayer |
| オランダ | アムステルダム | 中継 | Netflix / YouTube |
| フランス | パリ | 直結 | Netflix / YouTube |
| スウェーデン | ストックホルム | 直結 | Netflix / YouTube |
| イタリア | ミラノ | 中継 | Netflix / RaiPlay |
欧州の配信ライブラリは言語ごとに分かれており、接続先の都市とアカウントの地域が一致しない場合、ライブラリは元の地域のままになることがあります。
その他の地域の回線
その他の地域グループは中東、南アジア、南米、アフリカの接続先をカバーします。ドバイとムンバイが中東・南アジア、サンパウロが南米、ヨハネスブルグがアフリカ南部を担当します。これらの地域は回線数が前三グループより少なく、中継と直結が中心です。ピーク時間帯は中継を優先し、必要に応じて直結に切り替えるとよいでしょう。
| 国・地域 | 都市 | 回線種別 | ストリーミング対応 |
|---|---|---|---|
| アラブ首長国連邦 | ドバイ | 中継 | Netflix / YouTube |
| インド | ムンバイ | 直結 | Netflix / YouTube |
| ブラジル | サンパウロ | 中継 | Netflix / YouTube |
| 南アフリカ | ヨハネスブルグ | 直結 | Netflix / YouTube |
このグループの回線はカバレッジ重視で、最高の体験を狙うものではありません。安定性を重視する用途ではアジア太平洋か欧州のグループに戻ることをおすすめします。
回線種別の説明
同じ香港の回線でも、専用線・中継・直結で体験とコストは変わります。3種類の違いは主に経路にあります。データがどこからバックボーンに入り、何段を経て、どの地点で待ち行列に入るか、という点です。
ポイントツーポイントで経路は固定
2つの端点の間を事業者の専用線チャネルで結び、公衆インターネットの出口や交換ノードを通りません。経路は固定で、帯域は取り決めどおりに割り当てられます。夜間ピークの揺らぎが他の2種類より小さく、長時間の接続でも切れにくいのが特徴です。コストは最も高いため、アクセス量が最大で安定性を最も重視する都市にのみ配置しています。
- 向いている用途:ビデオ会議、ゲーム、4K視聴
- 主な都市:香港、シドニー、サンノゼ、フランクフルト
入口は近く、バックボーンで転送
まず最寄りの入口ノードに接続し、そこから最適化されたバックボーン経路で接続先ノードへ転送します。入口が近いのでハンドシェイクが速く、バックボーン区間はスケジューリングされるため夜間ピークでも直結より安定します。1ホップ増えるぶん入口の品質に依存し、入口が混雑すると一緒に遅くなります。コストは中程度で、対応都市が最も多い方式です。
- 向いている用途:日常のブラウジング、動画視聴、AIツール
- 主な都市:東京、ソウル、ロサンゼルス、ロンドン
経路が最短でオーバーヘッド最小
接続先ノードに直接つなぎ、途中に入口の転送を置かないため経路が最短です。オフピーク時は応答が速くオーバーヘッドも小さく良好ですが、ピーク時は公衆回線の混雑の影響を受け、前2種類より変動が大きくなります。コストは最も低く、予備回線や軽い用途に向きます。同じ都市に中継と直結がある場合は、まず直結を試し、不安定なら中継に切り替えます。
- 向いている用途:軽いブラウジング、予備回線、オフピークの転送
- 主な都市:大阪、シアトル、パリ、ムンバイ
| 比較項目 | IEPL専用線 | 中継 | 直結 |
|---|---|---|---|
| 経路の形 | ポイントツーポイントの専用線チャネル、経路固定 | 最寄り入口 + 最適化バックボーン + 接続先 | 接続先ノードへ直接接続 |
| 夜間ピークの挙動 | 揺らぎが小さく接続は安定 | 比較的安定、入口の品質に依存 | 変動が大きめ |
| 相対コスト | 最も高い | 中程度 | 最も低い |
| 主な都市 | 香港 · シドニー · サンノゼ · フランクフルト | 東京 · ソウル · ロサンゼルス · ロンドン · アムステルダム | 大阪 · シアトル · パリ · ムンバイ |
| 向いている用途 | ビデオ会議 · ゲーム · 4K視聴 | 日常のブラウジング · 動画視聴 · AIツール | 軽いブラウジング · 予備回線 |
回線の選び方
回線選びに唯一の正解はありません。まず用途を決め、接続先と回線種別で絞り込みます。以下では6つの一般的な用途ごとに順番の目安を示します。同じ用途では1つ目を試し、合わなければ次に移してください。2つの条件を同時に変えると比較ができなくなります。
日常のブラウジングと検索
まずは最寄り入口の中継回線から。香港・東京・シンガポールは入口が多く、ハンドシェイクが速いので最初の画面表示までの待ちが短くなります。表示が遅いときは同じ地域の別の中継に替え、いきなり大陸間の回線に飛ばないこと。海をまたぐ余分な経路は遅くなるだけです。
動画視聴とストリーミング
まず配信ライブラリで接続先を選びます。アジアのライブラリなら香港・シンガポール・東京、米国ならロサンゼルスとサンノゼ、欧州ならロンドンとフランクフルトが目安です。ライブラリが合ってから回線種別を選び、4K再生はIEPL専用線か中継を優先します。直結は夜間ピークにビットレートが下がりやすくなります。
AIツール
ChatGPT、Claude、Geminiといったツールは接続先とIPの安定性に敏感です。接続先はサービスが提供されている地域を選び、回線は中継かIEPLを優先します。1つのセッションの途中で回線を切り替えないでください。IPが変わると再認証が求められ、進行中の会話が途切れることがあります。
ゲーム
IEPL専用線を優先し、接続先はゲームサーバーのある地域に近づけます。ゲームでは表示上の遅延よりもパケットロスのほうが操作感に響くため、専用線の価値は揺らぎの抑制にあります。大陸間のゲームはまず専用線を試し、だめなら同じ大陸の中継に下げます。大陸間の直結で無理に粘るのは避けましょう。
業務とビデオ会議
上りの安定性を優先し、IEPL専用線か品質の良い中継を選びます。会議開始の10分前に接続し、映像と音声に問題がないか確認してください。会議中は回線を切り替えないこと。切り替えると再接続が発生し、入り直すほうが待ち時間が長くなります。
家庭と複数デバイス
サブスクリプションは台数無制限なので、デバイスごとに回線を割り当てられます。デスクトップと仕事用PCはIEPL専用線、スマートフォンとタブレットは中継、テレビボックスは配信ライブラリに合わせて接続先を選ぶ、といった具合です。すべてを1本の回線に集めると、ひとつの端末が大容量通信をしただけで他のデバイスに影響します。
よくある質問
回線数、回線種別、切り替えのルールに関するよくある質問です。回答は事実にもとづき、できない約束は書きません。
表にある都市がすべての回線ですか?
いいえ。表に載せているのは各地域の代表的な回線で、全リストはクライアント内で地域ごとに展開されます。規模は100+ カ国 / 180+ 回線で、回線は増強に伴い変動します。表示はクライアント内の内容が優先です。
IEPL専用線は中継より必ず速いですか?
いいえ。専用線の利点は経路の固定と揺らぎの抑制にあり、表示上の速度ではありません。入口と接続先が遠い場合、専用線が同じ都市の中継より応答が遅くなることもあります。判断基準は回線種別の名前ではなく、同じ時間帯・同じ対象サービスでの実測値です。
同時に何本の回線を使えますか?
サブスクリプションは台数無制限で、デバイスごとに別の回線を選べ、互いに影響しません。同じアカウントを複数デバイスで使い、接続先の地域を分けても追加の制限はありません。
ストリーミング欄にないサービスは使えますか?
ストリーミング欄はその接続先でよく使われるサービスを示すもので、配信ライブラリの区分を判断する目安です。記載のないサービスは実際の可用性に準じ、ライブラリ自体も各サービスの改編で変わります。
回線を変えるたびに購入し直す必要がありますか?
いいえ。回線の切り替えは同じサブスクリプション内で完結し、追加料金はかかりません。通信量は開通日ごとに毎月リセットされ、途中でプランをアップグレードした場合の差額は残り日数で按分されます。
回線がつながらないときは、どの順番で切り分けますか?
まず同じ地域の別の回線に替え、次に回線種別(中継から直結、またはその逆)を替え、最後に地域を替えます。3つとも通らない場合は、ヘルプセンターの接続トラブルの手順に沿ってクライアントとローカルネットワークを順に確認してください。